村上木彫堆朱とは

村上木彫り堆朱とは

新潟県村上市で作られる「村上木彫堆朱」は、江戸時代に武士の手によって始められ、藩主の奨励もあって、やがて町民にも広まり盛んになりました。
村上木彫堆朱は朴(ほお)・栃(とち)・桂(かつら)などの木地に繊細な彫刻を施し、そこに天然の漆のみを使って何回も塗り重ねて仕上げる独特の技法の漆器です。使い込めば使い込むほどに艶が増して、新品の時とはまた違う味わいを放つ大変丈夫な漆器です。

村上木彫り堆朱の工程

村上木彫堆朱は、一つの製品が出来上がるまでに計19の工程を経なければ完成致しません。そしてそれら工程は全て、職人の技や長年の経験がなせるものばかりです。川村庚堂漆器店では、そのうちの14の工程を行っています。

下絵付け

彫刻

とくさかけ

木固め

地塗り

地塗り研ぎ

錆付け(2回)

錆研ぎ

中塗り

中塗り研ぎ

上塗り

艶消し

毛彫り

上すり込み

完成

村上木彫堆朱の種類

村上木彫堆朱の技法は6種類あります。

堆朱(ついしゅ)
堆朱木彫りの上に数回漆を施して、朱にて塗り上げ、塗りの最後につや消しで仕上げた代表的な技法です。使い込むことで、経年と共に自然な艶と明るみが増してきます。
堆黒(ついこく)
堆黒木彫りの上に数回漆を施して、中塗りから黒漆を用い上塗りで黒呂色漆にて塗り上げた技法です。
朱溜塗(しゅだめぬり)
朱溜塗堆朱の工程の艶消し後、更に溜漆を2、3回塗り重ねて丁寧に研磨して仕上げる技法。時とともに表面の黒が透け綺麗なアメ色へと変化していきます。
色漆塗(いろうるしぬり)
色漆塗上塗りに数色の色漆を用いて鮮やかに塗り上げる技法です。これにより色彩豊かな表現が可能となりました。
金磨塗(きんまぬり)
金磨塗彩漆の技法に更に金箔を貼り、その上に色漆を塗り重ね丁寧に研磨し、表面に薄らと箔を研ぎ出す技法です。箔の輝きはより作品を優雅なものへと誘います。
三彩彫(さんさいぼり)
三彩彫彫漆またはむき彫りとも呼ばれ、彫りのない木地に朱・黄・緑の順に3色の漆を塗り重ね、最後に黒を塗り上げてから表面を掘り上げる技法。彫り加減ひとつで生まれる色漆の層は堆朱の技術の中でも、もっとも繊細な作品へと生かされております。

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